家を売る流れ STEP6|決済・引き渡しで失敗しない!当日の流れと準備チェックリスト

STEP6

売買契約を結ぶと、いよいよ決済・引き渡しです。

残代金を受け取り、所有権を移転し、鍵を渡す——。
当日は、司法書士や金融機関の担当者も同席し、複数の手続きが同時並行で進みます。

この記事では、決済・引き渡し当日の流れと、売主側が事前に準備すべきことをチェックリスト形式でまとめます。

決済・引き渡しの全体像

決済・引き渡し(STEP6)でやることは主に次の2点です。

  • 売主側の生活面の準備を終わらせる(引っ越し、残置物、ライフライン、鍵の受け渡し)
  • 法的・金融的な手続きを完了する(登記、入金、抵当権抹消など)

決済・引き渡し当日に何が行われるのかを一覧で把握しておきましょう。

順序内容主な関係者
本人確認・書類の最終確認司法書士
登記関連書類への署名・押印司法書士、売主、買主
残代金の受領売主、買主、金融機関
住宅ローンの一括返済・抵当権抹消売主側の金融機関
各種精算金の授受売主、買主
鍵の引き渡し売主 → 買主
司法書士が法務局へ登記申請司法書士

所要時間は、1時間〜2時間程度が一般的です。場所は買主が住宅ローンを利用する金融機関で行われることが多く、現金取引の場合は不動産会社のオフィスで行われることもあります。

決済当日に売主が持参するもの

持ち物備考
実印登記書類への押印に使用
印鑑証明書発行から3か月以内のもの。決済日時点で有効か要確認
本人確認書類運転免許証、マイナンバーカードなど
登記済権利証 or 登記識別情報通知所有権移転に必須。紛失した場合は事前に司法書士に相談
固定資産税納税通知書精算の根拠として使用
鍵一式スペアキーも含めてすべて
通帳・届出印(またはキャッシュカード)着金確認に使用。振込先口座の情報
住民票登記上の住所と現住所が異なる場合に必要
仲介手数料残金を決済時に支払う場合(契約時に半金を支払い済みのケース)
登記費用抵当権抹消登記の費用。司法書士から事前に案内がある
設備の取扱説明書・保証書・マニュアル類あれば

決済日までに売主が済ませておくこと

決済・引き渡し当日に慌てないために、事前準備を固めておきます。

引っ越しを完了させる(最重要)

  • 荷物の搬出を済ませる
  • 当日になって「まだ残っている」が起きないように、撤去期限を決める

残置物の扱いを確定する

契約書・特約で、エアコンや照明の“取り扱い”が取り決められていることがあります。

  • 置いていくもの/外して持っていくもの
  • 壊れている設備の扱い
  • 取り外しが必要な場合の手配(電気工事など)

残置物のトラブルは意外と多いです。「これくらいなら置いていっても大丈夫だろう」という判断が、引き渡し後の揉めごとにつながるケースがあります。迷ったら撤去が原則です。

ライフラインの解約・精算手続き

  • 電気
  • ガス
  • 水道
  • インターネット
  • NHK
  • 郵便

ポイント: 停止日は引き渡し日(決済日)に合わせるのが一般的です。早めに止めすぎると、引っ越し作業時に不便が生じます。

ご近所へのごあいさつ

義務ではありませんが、長年住んだ家を離れる場合、お世話になった近隣の方へのごあいさつをされる方は多いです。

  • 引っ越しの日程と、新しい所有者に変わる旨を簡単に伝える
  • 引っ越し当日のトラックの駐車や騒音について、一声かけておくとお互い気持ちよく進められる

住所変更・届出関連

引っ越しに伴い、以下の届出も忘れずに。

  • 転出届(旧住所の市区町村役場)
  • 転入届(新住所の市区町村役場。引っ越し後14日以内)
  • 運転免許証、マイナンバーカード、銀行口座、保険、クレジットカードなどの住所変更

引き渡しは更地?古家付き?

古家付きのまま売る場合

  • 原則として建物はそのまま引き渡す
  • 残置物の整理と清掃が中心になります

解体して更地にしてから売る場合

古家付きの土地を売却する場合、建物を解体して更地の状態で引き渡すケースがあります。この場合、以下の点に注意が必要です。

項目内容
解体工事の時期契約から決済までの間に完了させる。工期は木造住宅で2〜3週間が一般的
解体費用の目安木造住宅の場合、坪あたり3〜5万円程度が目安(構造・立地条件で変動)
建物滅失登記解体完了後、1か月以内に法務局へ届出。土地家屋調査士に依頼するのが一般的
近隣への配慮解体工事は騒音・振動・粉塵が発生する。事前のあいさつと養生の確認を
地中埋設物解体時に地中から以前の建物の基礎やコンクリートガラ、浄化槽などが見つかることがある。撤去費用の負担について事前に取り決めておく
Success

解体もお任せください!
「古家を解体してから売るべきか、そのまま売るべきか」——この判断は、物件の状態やエリアの需要、買い手のターゲット層によって異なります。

当社はグループ会社で解体工事にも対応しておりますので、解体費用の見積もりから工事の段取り、建物滅失登記の手配まで、ワンストップでご相談いただけます

「解体すべきかどうかの判断から相談したい」という方も、お気軽にお声がけください。建物と土地の両方を知る私たちだからこそ、最適な方法をご提案できます。

よくあるトラブルと予防策

トラブル1:残置物の認識違い

予防策:契約書・特約で「置いていくもの/外すもの」を言語化して確認する。

トラブル2:引っ越しが間に合わない

予防策:撤去期限を決め、搬出の当日導線(エレベーター、駐車など)まで確認する。

トラブル3:ライフライン停止が遅れて作業に影響

予防策:停止日を引き渡し日から逆算して設定する。

決済が終わったら ── 売主としてやるべき最後のこと

鍵を渡し、決済が完了したら、売却はほぼ完了です。
お疲れさまでした。
ただし、もうひとつだけ残っているステップがあります。
それが確定申告です。

売却によって利益が出た場合はもちろん、利益が出なかった場合でも申告が必要になるケースがあります。
次の記事で詳しく解説しますので、決済が終わって落ち着いたら、ぜひ目を通してください。

まとめ

  • 決済当日は本人確認 → 書類署名 → 残代金受領 → ローン返済 → 精算 → 鍵引き渡し → 登記申請の流れで進む
  • 所要時間は1〜2時間程度。事前準備が整っていればスムーズに終わる
  • 引っ越し、残置物の撤去、ライフラインの解約は決済日までに完了させる
  • トラブルの元になりやすい残置物は「迷ったら撤去」が原則。
  • 登記済権利証の紛失は代替手段があるが、早めの相談が必要
  • 更地渡しの場合は、解体工事のスケジュールと費用を事前に把握しておく
  • 決済が終わっても、確定申告が残っている

📖 次の記事 →「家を売った後の確定申告ガイド

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